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マンゴの降る庭 - 第二次スーダンロケ
- 2009/04/01(Wed) -
ジュバに着いた4月21日、その夕は雨が降った。外気はハルツームより10度は低い
のではなかろうか。涼しい。いつからか海外へ出るときに気候を調べることがなくな
り、今回はジュバも暑いだろうと思い込んでいた。予想は嬉しい方向に裏切られ、初
めて見る光景が目の前にあった。

マンゴが降ってくるのである、雨粒とともに。ダチョウの卵ほどの黄色いものが、落
ちてくる。数分に一度、風にあおられた梢のどこからかもぎ取られて落下する。地面
にぶつかったマンゴはドスンと音をたてるので、容易に気づく。時にはテントのフラ
イに落ちていっそう大きな音を響かせる。近所の子供たちがそれをめがけて走り出
す。とったその場で皮ごと丸かじりする。これはマンゴの木だったんだ、前回泊まっ
たときには気づかなかった、と十数張りのテントを覆う数本の大木を見上げた。

manga

インドネシアでもマンゴはよく食べた。ちょっと値の張る会食のデザートには、パパ
イヤ、スイカ、パイナップルの定番トリオの代わりにマンゴが出された。半分に割ら
れ、果肉に切れ目が入れてあった。それをスプーンで掬って食べる。皮はもちろん残
す。それがマンゴの上品な食べ方で、スーパーで買ったのを家で食べるときは皮を剥
いてしゃぶりつき、大きな種にまとわりつく繊維の一本一本を歯でこそげ落とす、こ
れが普通の食べ方だと思っていた。でもジュバでは皮ごと丸かじりが普通だった。

ジャカルタに3年間暮らして、地方へもたびたび出かけたが、マンゴが木から落ちて
くる場面どころかマンゴの木すら見た覚えがない。ボゴールのゴルフ場にはドリアン
の木があり、熟しすぎて落下した実からそれほど嫌いではない香りがした。アチェで
見たランブータンの木は意外に貧弱だった。放射状に繁った葉の幾何学的な美しさ
と、重そうに幹に垂れ下がる実とが不調和なパパイヤもよく見かけた。いったいイン
ドネシアのマンゴの木はどこにあったんだろう。

12月に来るという約束は果たせなかった。しかしそのことを、ロダから面と向かって
言われるとは思わなかった。「クリスマスに来るというから、マンゴを用意して待っ
ていたのに来なかったじゃないか」と、ロダはジュバ訛りのアラビア語かまたはロダ
の部族の言葉であるバリ語で言っている。通訳はいないのになぜか理解できた。「ご
めんごめん」と両手を合わせてひとしきり謝ると、ロダは新しく出来た家からボール
を持って来た。緑や黄のマンゴが5,6個、水に浸してある。私たちが来ることは事
前にドナートが伝えておいてくれたらしい。私は一番熟していそうなのを手に取り、
水気をはらって、スーダン式にかぶりついた。

manga2

皮ごと食べると食べやすい。手が果汁でべたべたしなくていい。さらに当たり前だが
食べでがある。小腹の空いたときには一つ食べればちょうどよい。皮は噛み応えがあ
るのでこれも満足感につながるのかもしれない。肝心の味は、ニュートラルである。
いや、果肉と比較すると味はほとんどないと言ってもよい。しかしこの無味であるこ
とは、甘すぎる果肉の暴走を引き止めている。青い皮は成熟していない渋みもある。
果肉だけよりも数段複雑な味わいである。マンゴの皮は果肉とともに食べられるべく
して存在していると思う。

25日間のジュバ滞在中は、3日と空けずロダの家に遊びに行った。そのたびにマンゴ
を出してくれる。食べている間にも木から落ちてくる。子供たちが争って拾う。宿舎
に帰ってテントで横になっていても、どこかで落下音がする。明日の朝拾って食べて
やろうか、でも、あれを楽しみにしている子供たちに悪いかななどと思いながら寝に
ついた。

manga3

ゞゞゞゞゞゞゞゞゞゞゞゞゞゞゞゞゞゞゞゞゞゞゞゞゞゞゞゞゞゞゞゞゞゞゞゞ
omiya

(写真を付けてメーリングリストNo.126から転載)
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